消失鋳造
1個~5個の試作に最適。
グラビティ鋳造に負けない強度と、石膏鋳造同等の品質
ニューテックの消失鋳造

ここがスゴイぞ!ニューテックの消失鋳造
最短1.5week!※素材のみ、条件による

製品名 | ファン |
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素材 | アルミ AC4CH |
サイズ | φ200 |
ロット | 1〜5個 |
納期目安 | 2.5〜3週(素材まで) |

製品名 | 単気筒シリンダーヘッド |
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素材 | アルミ AC4CH |
サイズ | 320×220×140 |
ロット | 1〜3個 |
納期目安 | 3.5〜4週(素材まで) |

製品名 | インテークマニホールド |
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素材 | アルミ AC2B |
サイズ | 320×220 |
ロット | 1〜5個 |
納期目安 | 3〜3.5週(素材まで) |
加工領域
※CT7級実績あり
※最長1000mm実績あり
※条件による
マグネシウム:ZE41、EV31、AM60など
工法転換によるコストダウン事例
複雑形状自動車試作部品、砂型鋳造から消失鋳造へ
消失鋳造と他工法(砂型鋳造など)との1番の違いは「型レス・型不要」。3Dプリンタで造形した積層モデルを使用するため、マスターモデル、木型の制作が不要です。これにより大幅なコストダウンを実現することができます。また、型割が複雑な形状、中子形状のある部品の試作工法として大きなメリットがあります。納期の面においても、型制作の工程が短縮されるため、工法転換による短納期化も可能です。少量(特に1個)の試作品製造において、ニューテックの消失鋳造をぜひお試しください。
ニューテックの消失鋳造について
消失鋳造とは?
消失鋳造とは、金型を使わない鋳造法の一つで、ニューテックが独自に開発した工法です。
マスターモデルや反転型、木型等の基型が不要で、3Dプリンタで造形した粉末積層モデル(消失モデル)を使用して鋳造を行うため、1個ー5個程度の少量試作品製造向いていることが特徴です。
基型が不要なことから、短納期での鋳物製作に対応可能、また、必要な数が2個3個であれば、木型を作るよりも安価に鋳物を製作することが出来ます。3Dプリンターで造形した粉末積層モデル(消失モデル)を耐火物で覆い、外から熱をかけることで鋳型の中で消失させ、出来た空洞部分に金属を流し込む鋳造方法で、粉末積層モデルを鋳型の中で「消失」させることからその名がつきました。
製品形状の消失モデルを消失させることで、型割を考慮する必要が無くなり、中空形状やアンダーカット形状のある複雑な部品も、型割を考えることなく製作することが出来ます。鋳物を1個製作するのに消失モデルが1個必要になる為、量産品には不向きで、1個ー5個程度の小ロット品の製作に適しています。また、3Dデータから製作するため、類似形状(ボス位置やリブ位置が違う同一形状品など)の少量生産においてフレキシブルな対応が可能です。
一般的な鋳造方法(砂型鋳造やグラビティ鋳造など)では、木型を製作するのに100万円以上のコストが必要になることもあります。少量生産品に数百万円もの型費をかけるのは、正直勿体無い。そんな時、消失鋳造であれば木型の製作が不要なので、大幅なコストダウンが可能になります。また木型は、型割が複雑なほど高価になっていくもの。そのため消失鋳造では、複雑な形状を少量製作する場合ほど、コストメリットを実感頂けるはずです。
昨今では、樹脂での量産を前提としたインテークマニホールドやインレットダクトなどの試作部品、シリンダーヘッドやシリンダーブロックといった複雑な型割の部品、中子形状のある部品の試作工法として需要が増えています。
鋳造公差等級CT8で鋳物が製作でき、最低肉厚はt=0.8㎜から対応可能と、高精度の鋳物を製作することが出来ます。
- ・最適数量
- 1個~5個
- ・鋳造精度
- CT8
- ・最低肉厚
- t=0.8~
- ・面 粗 度
- 12.5S~25S相当同等
- ・最大重量
- 35㎏
他工法との比較(シリンダヘッドの試作品の場合)
金属プリンタ | ニューテックの消失鋳造 | 砂型鋳造 | |
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価格 | 超高 | 低 | 中 |
品質 | 中 | 高 | 中 |
納期 | 早 | 中 | 遅 |
精度 | 低 | 中 | 中 |
最小ロット | 1個 | 1個 | 1個 |
形状・特徴 | 自由形状で造形が可能 | 複雑形状が可能 | 中子が必要 |

鋳造プロセス


3Dデータ受取後、加工代・鋳造収縮を考慮した造形用の3Dデータを作製します。
3Dデータの形状を変える事で、ボスの位置やリブの幅、内径・外径違いなど、バリエーション違いの鋳物を各1個から製作することも出来ます。


造形用の3Dデータを元に、3Dプリンターで樹脂粉末をレーザーで積層し、消失モデルを造形していきます。
造形が終了したら、冷却・取出しを行い消失モデルが完成します。
消失モデル造形用の3Dプリンターを自社保有することで、製作に掛かる時間を短縮。
短納期を実現しています。


型枠の中に消失モデルをセットし、石膏スラリー(水に溶かした石膏)を流し込みます。
石膏スラリーは流動性が高く、複雑な形状の消失モデルでも隅々まで流し込むことができ、細部にわたる形状まで鋳型に反映することが出来ます。


出来上がった石膏型に外から熱をかける事で、鋳型の中で消失モデルを消失させます。
消失モデルが鋳型の中で消失することで、型割や中子を考慮することなく鋳型を製作することが出来ます。
鋳型に含まれた水分がなくなるまで十分に乾燥させれば、モデル形状の空洞を持った鋳型の完成です。


鋳型に溶けた金属(アルミニウム・マグネシウム)を流し込み、注湯を行います。
※減圧鋳造を行うことでガス欠陥を防止し、薄肉・複雑形状に対応できます。


金属が固まったら鋳型を壊し、鋳物を取り出します。
鋳型から取り出した鋳物には、湯口やバリなどの不要な形状が付いています。
その湯口やバリを仕上げ専門の職人が、形状の細部にまで手を加える事で、石膏鋳造らしい美しい外観の鋳物に仕上げます。


仕上が終われば、鋳物の完成です。
※ご要望により熱処理・機械加工・表面処理を行います。
アルミニウム合金は、焼き入れや焼きなましなどの熱処理を行うことで、機械的性質を向上させることが出来ます。
ニューテックでは社内に熱処理炉を保有することで、納期の短縮を実現。
T5、T6、T7処理のほか、JIS指定の条件、条件指定での対応も実現しています。